事業部紹介
生活・福祉・デザイニング事業部(略称SFD)
福祉ボランティアサポーターへのお誘い
平成27年7月15日
株式会社 横超社
生活・福祉デザイニング事業部 部長 前川藤一
当事業部は、平成30年度に、認知・一般デイサービス提供する施設を建設し、更に平成32年度に老人ホーム「横超園」を建設する所存です。その為には3年後には1000万円、5年後に1~2億円の事業資金を準備する必要があります。ハード面の事業資金は当社で準備します。問題は、ソフト面です。超高齢化社会での介護―老人問題・認知症問題・貧困―行旅死亡人問題を総合的に解決していくことが肝心です。
哲学者・政治家・自治体首長・福祉施設管理者・ヘルパー・介護福祉士・社会福祉士・作業療法士・理学療法士・ケアマネジャー・医師・看護師・管理栄養士等多くの方からの助言が必要です。迫りくる老後の不安・孤立感を少しでも和らげる<関係のかくめい>を構築することこそが大切です。三好春樹氏の「関係障害論」(雲母書房)で語られている「
人間に関係は不可欠、だから掛け算の関係論」にも通底します。
私が尊敬して止まない思想家吉本隆明は、2001年3月出版した「幸福論」(青春出版社)のあとがきに前期高齢者にもう直なる私にとって身に沁みる文があるので引用いたします。
わたしの好きな親鸞は『教行信証』という本のなかで、「幸福の国を求めていって、疑いの網に覆われたなら、また元に戻ってきて、再び永い永い歳月の遥かな旅へ出かけよう」と述べている。やはり親鸞はいいなあと思った。反対に唯物論者の本を読むとマルクスは「人間も自然の一部だ」といっている。また毛沢東は、一九六〇年頃に訪中した日本の文学者たちを前に「自然には克てません」と老齢の自分を語ったと、雑誌で読んだことがある。『毛沢東語録』というのはつまらない本だが、この「自然には克てません」というのは、毛沢東の最上の言葉だと思う。
わたしはマルクスや毛沢東の「自然」観と親鸞の「懐疑を生じたら」という内省力を併せもてたら、さぞかし「幸福」だろうなと考える。というのは、宮沢賢治も単独で「人間は自然の一部です」といっている。そして、宗派や党派なき宗教を求めてやなかった。その意味では、幸福な人だったと思う。
皆さんはどうだろうか。
「皆さんはどうだろうか」と投げかけられ、あとがきは終わっている。
大きな課題―幸福とは何かを背負い、絶望と孤立に耐え、とぼとぼと歩むしかないのである。